~京、香る季節~

心が喜ぶこと、いっぱい。

〜他社はどうしているんだ?〜

「他社はどうしているんだ?」

決断できない時に他社の事例を知りたがるという事はよくあることだ。

「他社はどうしている?」「他社に聞いてみたらどうか?」他社、他社、他社を繰り返す。

他社の事例を知る事は悪い事ではないが、その使い方を知らない人が多いように思う。他社の事例というものは、自らが熟考を重ねた上で、自分なりの考えがあった上で初めて役に立つものである。他社の事例から自身の考えの正当性を確認する、他社の事例から自身の考えで抜けている観点を洗い出すという使い方をするものである。

自身の考えがない状態で他社の事例を聞き、うちより大きな会社だから、うちより利益を上げ経営状態がとても良い会社だから、と他社と同じ道を選択するという安易な決断をこれまで何度も目にしてきた。その場合、その事象だけに焦点が当たり、他社と自身の会社がどれだけ違うかは議論されない。そして、なんとなくわだかまりを抱えたまま、利益を上げている素晴らしい会社の事例をそのまま採用しふんわり消えていく。

プレゼンターの資料に他社との比較表なんかが出てきた時は要注意!

「他社の事例は分かった。で、君のそもそもの考えは?」

「他社とうちは全然違うけど、なぜそれを採用するの?」と聞いてみよう。

ビジネスの基本は自身の考え、熟考を重ねたオリジナリティー溢れる考えだ。それが企業理念に、社風に合っているか。まずは自身の軸で考えなければならない。そこが腕の見せ所。他社の事例は、それらをよく考えた上での参考情報にしか過ぎない。